いや、これは割とガチで教えて欲しい事なんだけど、お客様の中に新城市民の方がいらっしゃったらお伺いしたいのですけれども、新城市の31日(明日)の住民投票は一体何を争点にどんな構図で揉めてるんですかね?
私、三河の者として気になるんですが、新城ではないので詳しい情報は知らないのですよ。それどころか寧ろ当事者の新城の有権者も正確に認識しているのか疑ってしまいそうなのですが、まあこの辺の言葉に怒りを覚えるようであれば、是非とも否定しに来てほしいです。
明日、新庁舎の建設案を巡る住民投票があるそうなんですが、どうにも焦点が分かり辛くて、私の頭の中ではピンボケしています。
ざっと軽く説明すると、いやさ、私も正確に把握できてないから説明できないかもしれないんですが、新庁舎を建てるにあたって、事業費が高すぎるとかそういう感じの事で反対意見が多く沸いてきて、対案を添えて署名が集まったので、住民投票してどっちにするか決めますって事らしいです。住民投票に法的拘束力はないが、市長は民意を尊重すると発言しているそうです。
色々と突っ込んで話したい事は多いのですが、まずこの署名が集まったところの理由が曖昧で、調べてもソースが出てきません。事業費が? 当初予定していた50億から? 原材料の高騰などにより? もう少し上がりそうだ? とか。でも議会だったか市長だったかは、既に当初の50億程度に収める修正方針を打ち出している? そして反対派というか、変更案を推すグループが主張するやり方だと30億程度に抑えられるとか? 全部あやふやで間違っている可能性があるので、信じるかどうかは任せますし、出来れば詳しく調べた方がいいと思います。あと、個人的な意見としては、その30億の方は予定というか理想みたいなものを掲げているだけな感じなので、現実と向き合ったら最終的に多少アップするような気がします。
以下、原案ベースの方を「選択肢1」、修正案の方を「選択肢2」と書きます。これは投票の時と同じ形式になります。
しかしながら主張は事業費がいくらかかるという、その辺りだったと思うのですが、投票の正式な案内によると、1は「市道の路線変更を伴わない現計画の見直し」と書かれていて、2は「市道の路線変更を伴う現計画の見直し」となっているそうです。論点がずらされているなと感じます。要するに、高い方か安い方かが重要だったはずなのに、市道の路線変更をするかどうかが争点になったかのようです。この点も私がこの問題を分からないと言っている理由の1つになります。
しかしながら図面を見た限り、選択肢2では、現存の庁舎の一部をそのまま「東庁舎」として利用するようで、2箇所に庁舎を分ける(しかもその市道を跨ぐ形)は、非常に不便に見えます。一方で選択肢1は、路線変更をする市道が微妙な曲がり方をしていて、同市道の交通量次第ではいかがなものかとなる事でしょう。その市道がどれぐらい使われているかは知りませんが。
それから、そもそも庁舎を新しくする事は、耐震性とか老朽化とかの問題への対策でもあるはずなのですが、「東庁舎」を残す事に関しては、果たしてそれで良いのでしょうか。しっかりと全体像を把握して、細部まで総合的に勘案して、対案は出されているのか分かりません。例えば多少の補強を入れて耐震性をクリアしたとしても、10年後、或いは数十年後になってどんな格好になるのか想像は果たして出来ているのかどうかとか。
それから、この問題で最大の疑問なんですが、この新庁舎のお話は、20年前から計画が始まっているようで、それを何故に用地買収までした今になって、と。
しかも市長も市議も2年前に市民に信任されたばかりの人たちが、これで行こうと決めたものなんですが、そこに変更しろ、反対だという署名がここまで集まったのは何なんでしょう。だったら2年前、或いは6年前の選挙の時から争っておこうよと思わざるを得ません。今の市政を作ったのは新城市民様な訳ですから、今ここで住民投票というのは、むしろ「2年前の選挙の民意」を踏み躙っている格好と同じであり、一体民主的であるとはどういう事かと考えさせられます。これが行き過ぎると、もう重要な議題は全部住民投票すべきって極論の方向に走り出して、半分ぐらい直接民主制みたいな形になってしまうんじゃないでしょうか――というのは、流石に適当な事を言いましたけれども、これでひっくり返ったら、これまでの議員さんの働きの否定であり、その議員を選んだ自分たち自身への否定でもないのかとは、思わなくもないです。
あとは、投票が18歳以上らしいんですよ。高校生含む18歳以上で。
何で? 以上。
先の大阪の件がありますので、住民投票して関心が深まって、みんなで決めるのがいい事だという風潮がありますけれども、でもこれとそれとでは話の中身が違うし、質が違う以上並べては語れません。あのテレビで見た熱に酔ってしまってないでしょうか。あたかも、市民が動いて直接働きかける事が出来て、自分たちで考えて決められる事が素晴らしいと、そう思っているかのようですが、基本的には代議士の制度への尊重を忘れてはいけないと思うのです。あっちは市長と議会で捩れてたからああなった話でして。これは、議会の中の人たちと、反対する市民グループが捩れてるだけで、構造がまるで違います。
ああ、ちなみに私の立場、考え方は、こんな風に書いていると、変更するタイプの「選択肢2」に否定的であるかのようですが、それとは少し違って、少し、或いは大きく違って、「今ここで住民投票をする事」に否定的であるという考えです。
悪しからず。
あまり政治的な内容に関して、ネット上でとはいえ話をするのって怖いんですよ。着火材を放り投げるのと同じですからね。
でもまあ今回は、とある片田舎のこの程度の住民投票だしいいかって感じです。明日で投開票終わる訳だし、ってタイミングまで溜めたし。選挙ではないので、何を書いても公職選挙法には抵触しないですしね。
そうそう、公職選挙法に抵触しないのが重要なんでした。
だから、両陣営ともに、ビラとかポスターとか、色々と制限がかからないから、精力的に目いっぱい活動しているらしいです。いいですねー。そのパワーと活動費と、投票にかかる費用と、それを市政がまっすぐ進むための力に変えられたら、果たして如何ほどになっていたのでしょうかと毒吐かなければならないでしょう。もっと露骨に言えば、そのお金を浮かせられたら、もうちょっといい市庁舎が出来ていたかもよって。
何やってるんだかね。頑張るタイミングと、力を入れるポジションが全然違うじゃないか。
大丈夫か? 新城。
これだけ煽ってみたから、もし仮にこんな辺境の偏狭なブログに辿り着いた市民の方がいるのであれば、投票の前後は問いませんので、是非とも考えを聞かせていただきたいなと思います。匿名性は担保されますし、気軽にコメントして、こんな侮辱的な書き方をした私をぶん殴りにきてください。どれだけ燃え上がろうと、私は私の疑問が晴れる事だけを期待して、この記事を書いています。
まあ、よかったら一言だけでも。……いないんだけどね。